東洋医学の特徴を最も生かした鍼灸の経絡治療と他の鍼灸治療方法の違い。松戸の往診専門の鍼灸。
普通の鍼灸治療は単に肩こりや腰痛を対象にして症状を取ればそれで終わりです。根本治療が含まれていません。根本治療ができるには脈診がキチンとできることが条件です。
肩こりや腰痛は単に枝葉の問題です。
幹の部分に異常が起こることによって枝葉の症状が生まれてきます。したがって幹が正常にならない限り症状はとれても元が治らないので同じことの繰り返しになることが多いのです。
病気の元の幹の異常を正常に戻すことを重視しているのが経絡治療です。
鍼灸では4つの診断方法がありそのうちで最も重要なの切診のうちの脈診です。脈を見ることによって今後の病気の予想、治りにくいか治りやすいか、病気の原因は何か、現在の病状を知りどうすべきか?脈と症状があっているかなどを知り幹の部分を調整するにはどうすべきかの決定を下すのですがこれを証と言います。証が決まると治療方針が決定するのでそれに従って手足のどの経絡のどのツボに施術するかが決まっていきます。これを本治法と言います。本治法を続けていくことでバランスの崩れた幹を正常に持っていきます。これを根本治療と言い根本治療を重視しているのが経絡治療です。
例えばコロナのように細菌でやられた場合発病する人と発病しない人がいます。この差は自然治癒力や免疫があるかどうかで決まります。これは体のバランスがとれていて正常な状態すなわち幹がしっかりしていれば発病しません。
しかし根本治療だけしても現在苦しんでいる症状をすぐにとることは出来ないので腰痛や肩こりのような症状を取り去る標治法を同時に行います。
この2つの治療を同時に行うのが経絡治療です。脈診を身につけるのには長い修練と努力がないと身につきません。
鍼は管鍼と言って管に針を入れてその管を叩いて刺すのが普通ですが私は撚鍼と言ってより難度の高い指だけで鍼を入れます。鍼灸は50年以上の実績があり数々の経験を通して多くの病気に対応してきました。都内で数十年鍼灸院を開業していましたが今回は往診専門になったので家から出られない人や時間がなくて忙しい人が主な対象です。
人には経絡と言って体験を通して考えだされた12から14の体の流れがありそれらは臓腑と結びついています。そのそれぞれの流れの中にツボがあり各経絡は気の動きによって流れておりその流れがよどんだりうまくいかない時に病気になります。気は見えない働きで目に見えるものは血と言いますが鍼灸の場合鍼は気を動かすことによって流れを調整して病気を治します。
血は気の力によって動くようになります。鍼灸では気と血の調節が大切なのです。前述のように体のバランスを取ることは幹をしっかりさせることであり苦しんでいる症状は枝葉の問題です。
今多い鬱病などの精神疾患や各種ストレス、パソコンや携帯などによる目の酷使は気を集中させるので気の消耗によって起こるのです。だから気を補い動かす鍼灸治療は最も向いた治療方法と言えます。